沼田城主の守護神

　戸鹿野八幡宮は沼田城主代々の守護神でした。沼田城主沼田顕泰が享禄3年（1530）8月15日に後閑八幡宮を迎えて現在地に祀り城の守護神としました。金山城主由良氏が攻めてきて苦戦した際に、山鳩多数が敵陣上空を舞い敵を混乱させて勝利をおさめた地との伝承もあります。
　天正8年（1580）に真田昌幸が出陣に際して祈願して以来、代々武神として崇敬されてきました。
現在の神社本殿は万治元年（1658）に建てられたものであり、境内には信州伊那郡上戸村の石工による亀甲積みの石垣や大鳥居をはじめとした多くの石造物があります。沼田市指定史跡。